今日はジュリアについて。
ジュリアンはいじめっ子。親は金持ちで、たぶん親からなんでも与えられているけれど、親の期待に応えられるほど優秀ではない自分にコンプレックスを持っている。だから、自分より下だと思った人には、強気に出てマウントを取り始める。
オギーがだんだんみんなと仲良くなって楽しそうにしているの見て、彼も本当は仲間に入りたいのに、プライドが邪魔して入れない。その反動で、彼に悪口やからかうような絵を書いて渡したり、オギーだけを消した加工したクラス写真を廊下に張り出して、みんなに自慢して見せたりしてしまう。でも、この頃には、みんな(実はジュリアンも)オギーがとってもいい奴だってわかって、仲間になりたいと思っていたのである。
写真を先生に見つかり、ジュリアン、ジュリアンの両親は校長室に呼ばれる。ジュリアンはわかっている。自分が悪いことをしたと。でも、彼の母親は寄付をいっぱいしているのに、罰を与える学校に納得がいかないばかりか、写真を加工したのは自分だと開き直るのだ。注目を浴びるオギーに対する嫉妬心からの行為であった。ジュリアンの両親は、彼を反省させるどころか、転校させてしまう。そんな親に逆らえないジュリアンだけど、自分がしたことを後悔していたジュリアンは、校長先生にこっそり謝るのである。
ジュリアンは、両親によって、大人になるチャンスを奪われた。もし、学校からの罰を素直に受け入れ、反省したら、多分オギーと友達になるチャンスがあっただろう。そのチャンスを彼の両親は奪ってしまった。ジュリアンが校長先生に謝ったのに救われたけれど、彼の両親のような人がいることに、これも現実なのだろうなと思ってしまった。
わからないから怖い。知らないものに対しては、どうしていいのかわからないから、恐怖しかない。これはたぶん人間が生き抜くために組み込まれた防衛本能だと思う。だから、安全だとわからないうちは、怖いと思ってしまうのはしょうがない。でも、人間は学ぶ生き物で、わからないものを知ろうとする能力、好奇心を持ち合わせているのである。
好奇心をもっと鍛えよう!世の中、知らないこと、わからないことなんて、山ほどあるんだから。ちょっとだけ、立ち止まって、目を開いて、耳を澄ませてみよう。そうすれば、きっともっと楽しい毎日があるはず!知らないことを知るって、とっても楽しいことだもん。
今の世の中、何でもかんでも競争で、空を見上げる余裕さえもないほど忙しい日々を過ごしているけれど。そろそろ、立ち止まって周りを見る、心の中を覗いてみる時機ではないか、とこの映画を見て思ったのである。
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