はるか昔に勤めていた貿易会社では、一応営業職だったので、それなりのビジネス感覚というか、商人としての侘び寂びというか、取引先との駆け引きを勉強させてもらった。駆け引き上手かと言われれば、すごく下手だったけれど・・・。
商売の駆け引きって、男女の駆け引きと全く同じで、押すだけではダメ、引くだけでもダメ。いい塩梅といいタイミングで押したり引いたりしなければ、うまく成立しない。
この時に学んだのは、駆け引きに必要なものは、自己肯定感の強さだということだ。自己肯定感が強くなければ、押すこともできないし、引く勇気も持てないのである。
生まれてこの方、3番を目指して生きてきた身としては、自己肯定感が強いはずもなく、押されたら3歩どころか5歩下がってしまう。ましてや引く勇気なんてあるはずもなく、「そんなこと言わずにお願いします〜」と藁をもつかむ勢いですがってしまうから、相手の思うツボと化してしまっていたのだ。
それでも、この貿易会社で5年も押したり引いたりしていたので、多少は図々しくなって、ツンデレのわざなども見よう見まねで取り入れられるところまで成長した。
ただ、その会社をやめてから、全然別の仕事についてしまったので、結局、また元のツボに戻ってしまった。
コロナ禍の今、再び、あの商人としての侘び寂びを求められるようになってしまったのである。ツボに戻ってしまった身としては一大事である。コロナ以前から、フリーとして何ヵ所かで仕事をしてきたのだけれど、この長引くコロナ禍で、今までのように黙ってても仕事が舞い込んでくることがなくなってしまった。自分を売り込み、クライアントに数いる同業者の中から選んでもらわなければならなくなってしまったのだ。
自分を売り込むなんて、どうやったらできるのか。「できます」なんて軽く言ってしまって、「やっぱできない」なんてことになったら信用失くすし、でも、最初からできないなんて言えない。できるかもしれないし。
強気の値段を掲げてもだめだし、かといって、ただ値段を下げて安売りするのもプライドが許さない。下手に安売りしては、質も落ちそうだし。
商売の駆け引きも、男女の駆け引きも下手くそなまま、何十年と過ごしてしまった私が、これからどうやってまた押したり引いたりする術を身につけていけばいいのか 。
でもよく考えてみれば、この駆け引きの技を今からでも習得できれば、ビジネスだけでなく、恋愛も成就するってことだよね💞
なんか、ちょっとだけワクワクしてきたぞ!
とりあえず3ヶ月、試行錯誤してみよう!
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